desi-kamo’s diary

単なる渾沌形独り言

   □ふんわりと□

 

 

君は友と楽しい時を過ごして下さい

ばんえい競馬にも行ったそうですね

 

 

わたしは誘われても可哀想だから行かない

歴史的由来を知っても嫌だから仕方ない

 

 

君は敵の本を読んで嘘を探して下さい

敵に塩 売上げに協力してあげればいいのです

 

 

わたしは読みません

恐怖のピエロより厄介な 素顔のピエロの儲け協力なんて 絶対しませんから

 

 

無邪気な人だから笑顔で

昔よりゆったりと寄り添っています

 

 

自由な人だから時々片目で

昔よりゆっくりと眺めています

 

 

今はふんわりと好きだからね

昔よりのんびりと一緒がいいからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   □ひそひそ話□

 

 

うっかり真っ逆さまに落っこちるのはいいけど

堕ちたらだめだよ

 

 

ロマンチストは恋を追いかけるのもいいけど

追い越したらだめだよ

 

 

針が振りきれるほど突っ走るのもいいけど

時には歩かなきゃだめだよ

 

 

ハラハラするような気持ちで見守る人たちがたくさんたくさんいるって

忘れちゃだめだよ

 

 

もう何年会ってないだろう

都会にはもう行けないから

君が会いに来て

 

 

 

   □愚者の呟き□

 

 

分かってもらえんかなあ

 

 

いい加減に考え言葉をたがえるのと

ちゃんと考え主張を変えるのとは

意味が違うってこと

 

 

なんで分かってもらえんかなあ

 

 

いつも自分が正義とばかりに胸を張り

正論だから正論とだからと大上段

聞く耳はあると言いながら 

こちらに言わせれば ない!

 

 

賢い人はこれだからなあ

 

 

賢い?それがどうした?

わたしの心の声は

天才秀才より人格者を選びたいってだけの話

 

 

考えと考えがぶつかる

正義と正義が競り合う

上手く折り合いつけば少しの進化

愚者はこれだから苦労するってわけだ

   □愛犬□

 

 

もしかして・・・だめだったのかな

 

 

手伝ってと言われなくなったし

会ったときも避けるような

いつもより無口でそそくさと帰るし

 

 

痛いところに踏み込まれるのは誰より嫌いだろうから

一切触れずにいるつもりだ

元気だしてと言われるだけでヒリヒリするだろうから

切り出されるまで黙っておくつもりだ

 

 

そういえば

歌を聞きに行く約束が近いけれど断ってあげたいような

気を使われると嫌がるけれど

特別辛いときはそれもありじゃないか

 

 

仕事をあがって夜ひとりになると

哀しみに沈んでいるだろう

共に活躍した思い出が去来しては

命の儚さを嘆くだろう

 

 

幾つも命を見送って来たとしても

そのたびそのたび一匹分の涙にくれているだろう

別の世界で走り回りながら

またそこで会えるまで待っててと心で話すのだろう

 

 

うちの子もそのうち

別れを告げることは避けられない

いま この命を精一杯慈しんでやろう

年老いたこの命を一生懸命大事にしてやろう

 

 

 

 

 

   □言ってみる□

 

 

犯罪にもよるのだろうが 

海外だと犯罪者には

世間のためのボランティア活動を課せられる

 

 

そしてペナルティ期間を真面目にこなし終えたなら

何も無かったかのように 元の世界へ戻れるという

 

 

罪がどうのこうのとマスコミも世間も騒がない

仕事への復帰はスムーズらしい

 

 

日本では延々と前科者となじられ

社会への復帰を阻まれる現状

 

 

確かに日本人は 再犯の可能性を恐れ

信用が裏切られることを極端に嫌うと感じる

 

 

慎重で閉鎖的? 

つまりこれも島国精神だろう

論理に馴染まぬ直感的自己防衛本能も働くだろう

 

 

やれやれ・・・何だか自分そのものみたいな・・・

 そして似たような人間だらけ

 

 

まだ民主主義は成熟の途上か?

それとも日本新民主主義とでもいうのか?

 

 

それでもね・・・自ら枯らし倒れた大木よ

その脇に そしりの中からたくましい若苗を芽吹かせたね

 

 

再び大木となり たくさんの葉を茂らせてよ

みんなが照りつける日差しや雨をしのげる場を

また作ってね きっと作ってね

 

 

と言ってみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   □疲弊□

 

 

ほんとに疲れる

耳を澄ませば余計にへとへとだ

 

 

心を研ぎ澄ますのをとても辛がってる

真実の判断にゆらぎ続けるから

 

 

腐乱が進む死体の主は言葉

時の橋脚にひっかかり濁流に翻弄される

 

 

救いを期待しながら 諦めは潜行する

最期に見るのが灰色の分厚い雲だなんて・・・つまんない

 

 

リセットするまでに 時間稼ぎの役に立っただけじゃないか

長引かせるだけだったと後悔が残る

 

 

ただ人のためになりたかったのに

愛の証明をして見せたかっただけなのに

 

 

叶いはしたが 所詮はエゴの夢止まり

ようやく無駄な闘いから解放される

 

 

つまりは・・・なれの果て そして痛み

知るよしもないこの痛み・・・爪痕を遺せたか

 

 

この主語の欠けた痛み

とどまり続ける痛み

 

 

 

 

 

 

   □エール□

 

 

あの時 

君は なにを思っていたろう

 

 

夏の日射しのかわりに

雨のつぶてのかわりに

 

 

腸に突き刺さる質問の嵐

フラッシュの雨

 

 

動揺をかくす視線は揺れず

僅かに動いたくちびる

 

 

今 人生の表通りに踏み出そうと

背中のスイッチを入れた

 

 

物見だかい連中も 傷つきながら待ちわびた連中も

固唾を飲んで 見つめてる

 

 

僕たちは 信じた

賭けたのではなく 

ただ・・・ただ・・・信じたんだ

 

 

君の 音楽の腕時計は

引き出しの中で 刻みつづけていたから

時間は 間違えやしないと 自分に言い聞かせる

 

 

あとは

僕たちの 人を観る目が

試されているだけなんだ

 

 

僕たちが 

どんなもんだい! と空に呟くのか

目を泣きはらすのか

 

 

すべては・・・

すべては

君に委ねられてる