夏の贈り物
私にくれたいちじくの木
秋と冬と春が流れた
いちじくの木は
一番寒いころ剪定される
薄灰色の樹皮の表面
わずかに膨らむ一番下の新芽
八重桜が終わるころ元気に芽吹く
新芽の先の枝は
スッパリ切り落とされる
まあ!
たくましき命の残骸!
嬉しい驚きのいとおしさ
夏の脱け殻
七日の命の吟遊詩人
秋と冬と春が流れた
いまだにそれは
力一杯幹にしがみついていた
夏の贈り物
私にくれたいちじくの木
秋と冬と春が流れた
いちじくの木は
一番寒いころ剪定される
薄灰色の樹皮の表面
わずかに膨らむ一番下の新芽
八重桜が終わるころ元気に芽吹く
新芽の先の枝は
スッパリ切り落とされる
まあ!
たくましき命の残骸!
嬉しい驚きのいとおしさ
夏の脱け殻
七日の命の吟遊詩人
秋と冬と春が流れた
いまだにそれは
力一杯幹にしがみついていた