desi-kamo’s diary

単なる渾沌形独り言

   □あの 町□


あの 意味とは?
つまり
この 存在意義ではないのか?


天は時を選ばぬというのに
なぜそのような時になったのか?
この 痣というよりもタトゥー 
で残し。


祓えぬ過去と 祝福を想像できぬ未来が
片隅のローソクのように
心もとなく揺れた。


この 歓喜に満ちた確信を
やがて 
幼子の残酷さで踏みにじって去り。


・・・夜露に湿った孤独なら 
棘だらけのいばらに咲かせ
小さな水滴をかき集めながら生かして来た。


すっかり焼き払われたこの 根づいた町
至急の復興など想像し得なかったが


驚くほど あの 勢いある町として蘇り始めた
進取の理念と不屈の意志で
目まぐるしく成長してゆく町だ。


衆目を集めながら
待ち焦がれた未来が細胞分裂している
デザインする者だけに見えている あの形だ。


あまりにハイスピードでかたどられる町に
取り残されまいと
このわたしは懸命にもがいてしまうのだ。


あの町で暮らす
それだけでよいものを。


あの町に生きる
それだけでまた希望が生まれるものを。