ほんとの孤独って どんなだか知ってる?
見守られても 見えないらしい
気づかわれても 聞こえないらしい
思われても 伝わらないらしい
望んだ孤独もあると知っている
玄関を叩かれても 体が動かない
電話が鳴っても 耳を塞ぐ
メールが来ても 考えを背けたい
男でも女でも
知り合いでも知らない人でもそう
リアクションを強制されるようで風にさらわれたくなる
ほどほどの距離がとれなくて瞬く間に化石になっていく
望まない親切は忘れ去られるより辛くなる
詰まり過ぎる距離なら壁で阻みたくなる
いつも意志を飛び越し
勝手に繰り返される呼吸には泣けてくる
いつも霧に紛れて
姿をくらます過去には笑えてくる
あなたがくれたパンドラの箱に
少しずつ苦悶への執着を戻したい
昨日でも明日でもない今日に
空っぽの箱の隅っこにはきっと・・・きっと
希望という小さな光が取り残されていたはずだから