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   □よろこび探すひと□

 

 

足跡も残らないし

命も残さないし

形もないし。

 

 

水でもないし

火でもないし

土でもないし。

 

 

風らしいというのに

音もたてないし

香りも生まないし。

 

 

悲しむでもないし

苦しむでもないし

怒るでもないし。

 

 

おまえは

おまえは

いったい何者!!

 

 

鏡の中で

よく見知った顔が

深いため息ついてる

 

 

 

 

 

   □ココロの翼□

 

 

大事なものを手離すって どんな気分だと思う?

寂しさとやるせなさ どちらが勝るのか

 

 

血をすっかり入れ替えるって どんな感じだと思う?

絶望したのか歓喜したのか どちらが本当なのか

 

 

志願しても強制されても 行き着く先が同じというなら

夕焼けの色はいつも 茜に染まってくれて 

終わりゆく今日この日を 惜しむ横顔には 

きっと誰より 安堵の溜め息が似合うんだろう

 

 

昔のわたしは 不自由から解き放たれ

自由に翔んだのに・・・

 

 

嗚呼・・・ 

嗚呼・・・ 

何やってんだ!

 

 

昔のわたしは 不自由から解き放たれ

自由に翔んだのに・・・

 

 

そんなことで わたしを曇らせるな

これ以上 わたしを試すな

 

  □何ていうか□

 

 

それでも消えないのはさ

その・・・何ていうか

きっとさ もともと組み込まれてたんじゃないかな

 

 

未だに思うのはさ

その・・・何ていうか

きっとさ 当たり前に運命なんじゃないかな

 

 

想像の届かない所にあるのにさ

その・・・何ていうか

きっとさ 理屈を越えた話なんじゃないかな

   □苦しみは集まる□

 

 

胸に 積もる

わたしに 積もる

苦しみが 集まる・・・

 

 

もう ひれ伏さぬだろう

そして 崇拝に至らぬであろう

それが 無意識の望みであったのか

 

 

小さなほんとを 集めさせたかったのだろう

そして 繋ぎ合わせるよう仕組んだのだろう

それが 正真正銘の自分であったのか

 

 

人は 無責任に偶像を作り上げるから

昼も夜もなしに 見えない圧力は膨らんでいく

夢からかけ離れていく現実を 止めようもない

 

 

すべての時 与えられた場所に 努めて相応しくなろうとしても

歪みすぎた伝播が 真綿のように巻きついて

息をするのも苦しかったろう

 

 

何があろうと あの過ちにだけは 身を預けてはいけなかった

もう 何もなかったかのように切り替え 振る舞うことは許されない

 

 

次から次と 不測の事態が起ころうと 謙虚に向き合い続けなければならなかった

 もう 何もなかったかのように笑い 期待することは叶わない

 

 

 

 

 

 

 

 

   □哀歌□

 

 

吹きすさぶ冷たい風に

次々と

木の葉が散らされるから寂しい

 

 

わたしの心は凍え

ひび割れ

バラバラとちぎれていく

 

 

君はその輝かしい人生を

わたしの前で

ビリビリと破り捨ててしまうから悲しい

 

 

わたしの想い出はひどく渇き

野火のように

パチパチと燃え広がっていく

 

 

君と共に

希望は

粉々の灰になっていくのか・・・

 

 

怒りはない

侮蔑もない

ただ

じわじわと説明のつかない感情に染められていく

 

 

切なさなのか・・・空しさなのか・・・

 

 

壊れた君の部品を

補う部品はどこにあるのだろう

一緒に捜して・・・いたのにね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   □羊、その遺産□

 

 

夢が夢か

今が現在(いま)か

混乱してしまいそう

 

 

夢が現在(いま)か

現在(いま)が夢か

戸惑ってしまいそう

 

 

悩みの その時その時

指針になっていたものが

狂った地場のコンパスだった・・・って?

 

 

わたしに答えを示すコンパスは いつも間違わなかったと思う

あの頃に後悔はない

多少は虚勢混じりにでもわたし 胸を張りたい

 

 

だってね・・・

世界に一つしかないコンパスだったんだもの

大事な大事なわたしのコンパスだったんだもの

 

 

たびたび埃を拭っているよ

ピカピカに自分で磨き

いつも懐のポケットに忍ばせているよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   □神無月に□

 

 

 

地球の胎内に住んでおられるのは

何でも溶かし再生の釜に戻す火の神様ですか?

 

 

ときどき空の神様に

花火でもお見せしようと赤い火柱を噴き上げるのでしょうか

 

 

深い大地の底に住んでおられるのは

どんなことにも忍耐強い岩の神様ですか?

 

 

ときどき窮屈で苦しくなって

大きな背伸びをするから大地が引き裂かれ揺れるのでしょうか

 

 

わたしたちは八百万の神様に生かされて来ました

いつの世にも八百万の神様に守られて行きます

 

 

時に身に余る果報をもたらしてくださり

わたしたちはしみじみ幸せを味わうことが出来ます

 

 

時に思いもよらぬ悪報を与えられても

先に行ってみれば必ず成長を自覚させて頂けます

 

 

天罰さえも怒りではなく慈しみのしるしであると

わたしは信じているのです

 

 

昔の人々のように

万物に命の営みを見出だし

万物に慈しみと畏怖の念を持っていたいのです