あの時
君は なにを思っていたろう
夏の日射しのかわりに
雨のつぶてのかわりに
腸に突き刺さる質問の嵐
フラッシュの雨
動揺をかくす視線は揺れず
僅かに動いたくちびる
今 人生の表通りに踏み出そうと
背中のスイッチを入れた
物見だかい連中も 傷つきながら待ちわびた連中も
固唾を飲んで 見つめてる
僕たちは 信じた
賭けたのではなく
ただ・・・ただ・・・信じたんだ
君の 音楽の腕時計は
引き出しの中で 刻みつづけていたから
時間は 間違えやしないと 自分に言い聞かせる
あとは
僕たちの 人を観る目が
試されているだけなんだ
僕たちが
どんなもんだい! と空に呟くのか
目を泣きはらすのか
すべては・・・
すべては
君に委ねられてる