desi-kamo’s diary

単なる渾沌形独り言

   □虚実去来□

信じなくてもいいだろう?

信じる時が来ればそれでいいじゃないか

 

 

どん底で信じない者は味方ではないって?

お前なんか未来の仲間じゃないとなぜ言い切れる

 

 

信じ込ませればいいだろう?

不純物の混じった水を浄化すべきは お互いじゃないか

 

 

許さないんだろう?捜さないんだろう?忘れたんだろう?

片割れなんて初めからいやしなかったと

 

 

夢は幻 未来は想像 希望は机上でいくらでも書き直しするんだろう? 

使い捨ての紙とペン 消ゴムとえんぴつ 美しくも儚い言葉は虚実皮膜

 

 

わたしは 自嘲に責め立てられながら置き換えられてく記憶

初めからずっとここで虚実去来

終わりまで眺めると決まっているのに

 

 

 

 

   □あの時のわたしへ□

説明出来ない

言葉を知らないんだもの

この視界不良の感情

 

 

幸せかと問われたら 不幸せって訳じゃないと答えてしまいそう

好きかと問われたら たぶんそうなんじゃないかなと答えそう

 

 

深海の気圧ほどの力で潰されたのは 夢?感情?

癒し宥めることも叶わず この世に思いを残す魂のように 

感情は生まれつきとでも言わんばかりに 分離したまま浮遊しているんだ

 

 

快眠でき朝日を眩しく仰げるなら それだけで幸せだというのに・・・

やっぱりまた同じ光源を信じたくなるから

心のどこかで 強烈な光と真実を焦がす影は恐いよ

 

 

けれどね

けれど

直感に手を引かれ迷うことなく手にしたのは 自分を紐解く鍵だった

やっぱりそこは紛れもない わたしの居場所だった

ただ一つの たった一つのね・・・

 

 

 

   □稀有な・・・□

視界を遮るものがなんにもない そんな景色を見たか?

天地を分けるゆるい弧 

天海を隔てるひとすじの線

この星の運命の冠たちは 世の移ろいの静かなる証人であった

 

 

南海の小島の闇に描かれた光景は どうだ?

地の底から溢れることを止めないもの

真っ赤に燃えながらうごめく大地の海

恐ろしいほどの天然の拍動が このおののく胸を押し潰す

 

 

極の夜空に美しい光で織られた 反物を見たことがあるか?

天界の住人たちのたなびく羽織もの

青い星の成層圏の玉虫色のカーテンをつくる太陽の吐息

宇宙の呼吸は延々と美しいものだけ設計してきたのだ

 

 

この稀有な 美なるもの

この稀有な 厳かなるもの

 

 

 

   □命暦□


ほんのり頬を染めるような思い
愛を謳うよろこびなら絵にもなろう


求めるよりも与え
乞うよりも尽くす構えなら物語も映えよう


夢に生き やがて希望を叶えてゆく人は
自らの幸いに透かして

 
縁に添い 誰かに安らぎを分けてゆく人なら
なんと尊いことかと倣いたく


東より出でて西に沈む太陽の道であった
西へと沈んで東に出ずる月の道であった


遠い日のわたしは笑ってた
ここがあの道の続きであればいい


泣いて生まれ笑って還る人の道であった
笑って還り泣いて生まれる人の道であった


遠い日のわたしを覚えているか
ここがあの道のままであればいい

   □幸せ以上幸せ未満□

 

 

それが幸せっていうものなのか・・・

幸せの定義は人それぞれで

少しずつ変わっていったりもする

 

 

ささやかな安らぎとか

ふと転がり込んできた幸運とか

何の計算もなく得た喜びとか

あるにはあるけどね

 

 

そのメッセージのように

世界の何十億の人より恵まれているのにさ

世界の何十億の人より幸いじゃないことだって・・・やっぱりあるのさ

 

 

誰かと比べてもしかたないものだって知ってるし

誰かと比べるつもりもないし

誰かのせいにする気もないけどね

 

 

でもさ・・・つまんないんだよね

どうにかしろよ なんだよね

この ときどき渦巻く自分自身への不満とか

消せない心地悪さとか

 

 

一生懸命生きろってことだと

一分一秒無駄にすんなってことだと

 

 

分かってるのに出来ないヤツは

どうしたらいい?

健康な皮膚の下で腐っていく肉みたいじゃない?

眩しい太陽の下で何も見えなくなっていく恐怖のようじゃない?

 

 

分かってるのに頑張れないヤツは

どうしたらいい?

自業自得の自己責任って言う前に

少し痛みを抱いてくれないか

少し背中を押してくれよ

 

 

 

 

 

 

 

   □あの 町□


あの 意味とは?
つまり
この 存在意義ではないのか?


天は時を選ばぬというのに
なぜそのような時になったのか?
この 痣というよりもタトゥー 
で残し。


祓えぬ過去と 祝福を想像できぬ未来が
片隅のローソクのように
心もとなく揺れた。


この 歓喜に満ちた確信を
やがて 
幼子の残酷さで踏みにじって去り。


・・・夜露に湿った孤独なら 
棘だらけのいばらに咲かせ
小さな水滴をかき集めながら生かして来た。


すっかり焼き払われたこの 根づいた町
至急の復興など想像し得なかったが


驚くほど あの 勢いある町として蘇り始めた
進取の理念と不屈の意志で
目まぐるしく成長してゆく町だ。


衆目を集めながら
待ち焦がれた未来が細胞分裂している
デザインする者だけに見えている あの形だ。


あまりにハイスピードでかたどられる町に
取り残されまいと
このわたしは懸命にもがいてしまうのだ。


あの町で暮らす
それだけでよいものを。


あの町に生きる
それだけでまた希望が生まれるものを。





















   □ピピッピピッピピッ□


キーに触れたい指なのに
なぜか意固地になってしまいます


馬鹿みたいに真っ直線だったころが懐かしくって
なぜか居心地悪く感じてしまいます


ある日を境に
さながら混沌の思考と行動が
円を真っ二つに切ったみたいに背を向けあって
本音が定まらないのです


あの自信に憧れるにもかかわらず
錯覚かどうか・・・微かな不遜の色を感じるとき
その危なっかしさについ恐ろしくなるのです


動いてはいけない時に動けば治りかけの傷口が開いてしまう
そんなことなど怖れもしないところが
らしいとも思えるけれど


きっと・・・人の力の及ばぬもの畏れる心は
なくさないほうがよい
わたしのアラームはそう言って
静かに鳴り続けているのです


そうは思わない
人の怖れるところへぶつかり通り抜けてみせる
・・・そんな君の声が聞こえてきそうだけれど