desi-kamo’s diary

単なる渾沌形独り言

   □希望の実□ ~金曜日の憂鬱に

希望は育つ

希望そのものが宝で

それが育つ喜びもまた宝で・・・

 

 

希望は育つ

小さな花が咲き

小さな実を結んで・・・

 

 

日々あたたかい光を受け

日々清らかな慈雨を浴び

少しずつ膨らんで・・・

 

 

おお 

昨日は思いがけない強風に

振り落とされ

今日は害虫に食われ

傷を負い

明日は病に侵され

取り除かれ・・・

 

 

希望は突然

希望はどこへ

さざめく危うい心・・・

 

 

それでもまた踏ん張って

希望を生み

希望を育て膨らませ・・・

 

 

報われぬ期待や愛は捨て

あれとこれを切り離し

希望にまた向かい・・・

 

 

小さな喜びに希望を灯しては

朝に夕に育て上げ

やがていつの日にか熟せば・・・

 

 

笑いながら君に

噛ってみせよう

わたしの育てた希望の実・・・

 

 

 

 

 

 

 

   □音楽維新□

不条理な掟の喉を潤すために 

血を搾られっぱなしでは終われまい

 

 

偏西風に乗って来た新たな思考が

静かに確かに目覚めさせた理想

 

 

数多の困難が自由を得るさきに

羊たちの安らぎも保障される

 

 

歴史が証明してくれる猶予など要らぬ

ただそうなることそうあることを祈ろう

 

 

音楽の維新だ

 

 

さあ     障害を超越しその信念を貫いてくれ

君をどうぞ     思いきり貫いてくれ

 

 

 

 

 

 

   □発芽□

 

 

とても似通った部分と まるで真反対の部分

そんな部品で出来上がっているよね二人

 

 

定点から眺めると 苦しくなるほど共振するのに

悲しくなるほど反発しそうな思考も 微かに蠢くなんて

 

 

青春の息吹にも似た 恋らしい恋に漂っていた魂は

一夜の夢のようにとろけながら 気持ちを豊かにしてもらってた

 

 

きっと好きであっても 無理してまで全て合わせるのは辛いね

たぶん相手のそれを それと認めることを忘れなければ大丈夫だよね

 

 

きっと少し大人になったんだよ 

たぶん冷静になれたんだよ

 

 

これから本当が始まるんだよ

これから本当を始めようよ

 

 

 

 

   □虚実去来□

信じなくてもいいだろう?

信じる時が来ればそれでいいじゃないか

 

 

どん底で信じない者は味方ではないって?

お前なんか未来の仲間じゃないとなぜ言い切れる

 

 

信じ込ませればいいだろう?

不純物の混じった水を浄化すべきは お互いじゃないか

 

 

許さないんだろう?捜さないんだろう?忘れたんだろう?

片割れなんて初めからいやしなかったと

 

 

夢は幻 未来は想像 希望は机上でいくらでも書き直しするんだろう? 

使い捨ての紙とペン 消ゴムとえんぴつ 美しくも儚い言葉は虚実皮膜

 

 

わたしは 自嘲に責め立てられながら置き換えられてく記憶

初めからずっとここで虚実去来

終わりまで眺めると決まっているのに

 

 

 

 

   □あの時のわたしへ□

説明出来ない

言葉を知らないんだもの

この視界不良の感情

 

 

幸せかと問われたら 不幸せって訳じゃないと答えてしまいそう

好きかと問われたら たぶんそうなんじゃないかなと答えそう

 

 

深海の気圧ほどの力で潰されたのは 夢?感情?

癒し宥めることも叶わず この世に思いを残す魂のように 

感情は生まれつきとでも言わんばかりに 分離したまま浮遊しているんだ

 

 

快眠でき朝日を眩しく仰げるなら それだけで幸せだというのに・・・

やっぱりまた同じ光源を信じたくなるから

心のどこかで 強烈な光と真実を焦がす影は恐いよ

 

 

けれどね

けれど

直感に手を引かれ迷うことなく手にしたのは 自分を紐解く鍵だった

やっぱりそこは紛れもない わたしの居場所だった

ただ一つの たった一つのね・・・

 

 

 

   □稀有な・・・□

視界を遮るものがなんにもない そんな景色を見たか?

天地を分けるゆるい弧 

天海を隔てるひとすじの線

この星の運命の冠たちは 世の移ろいの静かなる証人であった

 

 

南海の小島の闇に描かれた光景は どうだ?

地の底から溢れることを止めないもの

真っ赤に燃えながらうごめく大地の海

恐ろしいほどの天然の拍動が このおののく胸を押し潰す

 

 

極の夜空に美しい光で織られた 反物を見たことがあるか?

天界の住人たちのたなびく羽織もの

青い星の成層圏の玉虫色のカーテンをつくる太陽の吐息

宇宙の呼吸は延々と美しいものだけ設計してきたのだ

 

 

この稀有な 美なるもの

この稀有な 厳かなるもの

 

 

 

   □命暦□


ほんのり頬を染めるような思い
愛を謳うよろこびなら絵にもなろう


求めるよりも与え
乞うよりも尽くす構えなら物語も映えよう


夢に生き やがて希望を叶えてゆく人は
自らの幸いに透かして

 
縁に添い 誰かに安らぎを分けてゆく人なら
なんと尊いことかと倣いたく


東より出でて西に沈む太陽の道であった
西へと沈んで東に出ずる月の道であった


遠い日のわたしは笑ってた
ここがあの道の続きであればいい


泣いて生まれ笑って還る人の道であった
笑って還り泣いて生まれる人の道であった


遠い日のわたしを覚えているか
ここがあの道のままであればいい