手のひら返しの世の中だ
やり直しが認められる情けの世界だ
その周囲のお祭り騒ぎなど全く他人事の
監獄に取り残されたままのこの魂をどうしてくれよう
行けないのか
行かないのか
行けないのが正解のような気もするが
行かないのが本当のところかもしれない
袂を分かったのか
背を向けたのか
袂を分かったというのが本心の気もするが
背を向けるのが筋と信じている節もある
このまま気持ちよく飛び続ければいい
二度と間違えず飛べるところまで行くがよい
今となっては安直な選択が生んだ花々は踏み潰してくれ
その種の一粒たりとも未来に残してくれるな
純然たる自分の手になる花だけを愛でつづけるがよい
他者の手になる花々はただの汚点で暗黒の時代の象徴だ
ともかくそのように仕向けたからは
そのように封印してしまえ
わたしを晒し続けるな
一途な日々を笑いものにするな