desi-kamo’s diary

単なる渾沌形独り言

    □寒き詩□

例えば隣で挨拶しあっても

赤い楓は星条旗に唾するのか

 

 

紳士のふりしながら

自由平等博愛は背を向けるのか

 

 

貿易を頼りに利益をはじく母の

勤勉情熱名誉は地に落ちたのか

 

 

素知らぬ顔で傍らに立ちながら

喉笛をナイフで掻き切ることも厭わないのか

 

 

裏切りは世の常としても

銃口を向け合う友軍同士の構図は赦されない

友軍の危機を見て見ぬふりも赦されない

 

 

巨人の足下に幾つもの秘密地下基地が存在するというのか

大量の闇に蠢くものが抜かりなく潜伏するというのか

 

 

有史以来たぶん一、二かと思える狂気の立案者に

狂喜乱舞の結末が与えられるなら

先史以来最深の暗黒時代になるやもしれぬ

 

 

着々と計画を進める

情報を制御しこの世をミスリードする勢力と五星とは

双頭単胴か単頭双胴かあるいは・・・

 

 

それらの貪欲さがやがては

自らの牙で自らを食い散らかすことになるというのに

 

 

それにしても例えば

こんな辺鄙な景色のなかで

お前は狂人のようになぜ寒き詩を・・・?

寒い笑いが木霊するだけなのに