首都封鎖が近いと思われている。どうしても出掛けなければならない訳でもないのに、仲間で集まったり繁華街で飲食するとか、旅行や遊びに出る人がいる。
パンデミックの事態を正しく深刻に捉えなければ、自分が周りの人や見知らぬ人に危害を加えることになる。自制もやむを得ないことであると、気づかなければならない。
新型コロナウィルスによる国内の感染者は1900名足らず、死亡者数は70名に迫る勢いだ。
お笑い芸人の志村けんさん、様々の世代に笑いを届けてきた。ひげダンス、変なおじさん、バカ殿、志村園長、どれも印象に残るキャラクターだ。
昨夜ご逝去されたとの報に唖然とする。
数日間自宅で静養していたが体調不良のため今月20日入院、昨日29日に死亡された。
事務所関係者によると、21日から意識不明のまま回復叶わぬまま逝ってしまわれたとのこと。
わたしは志村どうぶつ園の志村園長が特にお気に入りだった。もう見られないのが悲しい。
実の兄上とその奥様であろうか、インタビューで、
いつ面会されましたかの質問に、会ってないとのことだった。
最後に一目顔を見ることも許されず、そのまま斎場に運ばれ荼毘にふされるそうですと、涙を流されていた。
ご家族への感染リスクを避けるためにも、非情だが致し方ない措置である。
とは言え、思いもよらず入院し、あっという間に愛しい身内を失い、その上最期に顔を合わせることなく今生の別れをせねばならない無念さは想像に余りある。
とても他人事ではない。
昨今の状況では会食でさえも出来れば控えるべきだが、後悔せぬため同居していない親兄弟や子くらいには、会える時に会い、話せる時に話しておかねばならないなあと思った。
長いこと会わずにいると敷居が高くなり、気楽に接触の機会をもうけるのは恥ずかしいというか気まずくはあるのだが。
誰かが言っていた。
このコロナ禍の意味は、人類が愛を分け合う、助け合う、分け合う、その大切さに気づきなさいということ、だと。
それにしても、この最期に顔も合わせられないという事態は、まるで悲惨な戦時下と変わらない、もしかしてそれ以上に悲惨な状況かもしれない。
早くウイルスに対抗できる手段が確定されるよう心底願う。
志村園長のご冥福を祈りたい。